スペイン、ポルトガル旅行の感想
更新日: by Shohei
2025年6月下旬から7月上旬にかけて、初めてスペインとポルトガルを巡る旅行をしてきました。
今回は、そのなかで得た気づきや発見をシェアしたいと思います。
- 旅行期間:6月23日〜7月5日(約2週間)
- 訪問都市:マドリード → グラナダ → セビージャ → リスボン → マドリード
- 旅行費用:2人で総額約100万円(1人あたり約50万円)
体力的にはタフな行程でしたが、学びが多く、思い出に残る旅になりました。
お気に入りの街
いろいろなところに滞在した中で、印象に残った街を紹介します。
グラナダ
アルハンブラ宮殿で有名なこの街は、イスラム文化の影響が色濃く残り、まるで異世界に迷い込んだような景観が広がっています。
物価が比較的安く、ドリンクを 1 杯頼むと無料のタパスが付いてくるため、バル巡りがとても楽しかったです。
地元の人も観光客もフレンドリーで、街全体に陽気な空気が漂っていました。
リスボン
首都ならではの交通網の発達と、英語が通じやすい安心感で、非常に旅行しやすい街でした。
丘を少し上るだけで絶景が望める展望台が点在し、散歩が楽しいのも魅力です。
夜にはストリートライブが盛り上がり、遅い時間まで活気にあふれています。
カスカイス
リスボンから電車で約40分のビーチタウンで、江の島のようなにぎわいがあります。
途中駅のエストリル(Estoril)も含め、沿線にビーチが 5 か所ほど連なっており、ヨーロッパならではのビーチカルチャーを満喫できました。
発見
気候と地球温暖化
旅の最中、3日ほどは日中の気温が 40 ℃を超える猛暑日となり、特にセビージャでは昼間に外を歩くのが困難でした。
それ以外の日は 30 ℃ 前後で過ごしやすかったものの、近年はヒートウェーブや突然の豪雨が増えているとのことです。
地球温暖化の体感しました。将来住む場所を考える際には、気候変動リスクも無視できないと痛感しました。
言語の壁
スペインでは思った以上に英語が通じず、最初はコミュニケーションに苦労しました。
英語で話しかけるとあからさまに嫌な顔をされる場面もあり、世界共通語と思い込んでいた自分の考えを見直す良い機会になりました。
急きょ覚えたスペイン語フレーズがこちらです。
- Hola(こんにちは)
- Disculpe(すみません)
- La cuenta, por favor.(お会計をお願いします)
- Esto, por favor.(これをください)
- Para dos.(2名です)
少しでも現地語を使うと会話がスムーズに行えたため、達成感も得られました。ポルトガルは英語が通じる店が多く、困る場面はほとんどありませんでした。
物価は意外と手頃
「ヨーロッパ=高い」というイメージがありましたが、外食は 1 人あたり 1,000〜3,000 円程度で済み、想像以上にコスパは良かったです。
- ワイン:€2〜4(約 350〜700 円)
- パエリア:€10〜15(約 1,500〜3,000 円)
東京の物価上昇もあり、感覚的には大差はなかったと思います。昨年訪れたオーストラリアと比べると、はるかにリーズナブルでした。
夜型の文化
日没が 21〜22 時と遅いため、夕食や街がにぎわう時間帯も後ろ倒しになっていました。
現地の方は昼にシエスタ(お昼寝・休憩)を取り、酷暑を避けて夜に活動することが多いようです。
移民問題とオーバーツーリズム
ポルトガルでは移民が多く暮らす地区が点在し、治安がやや不安に感じられるエリアもありました。
また「F*** Tourist」「F*** Airbnb」といった落書きも複数目にし、観光業と住民生活の摩擦を肌で感じました。
コーヒー文化
スペインもポルトガルも、基本はエスプレッソで飲みます。
マイルドに飲みたいときはアメリカーノを頼むのが主流です。
エスプレッソは少量でも香りと味わいが濃く、ゆっくり飲むと舌に長く余韻が残るのを楽しめるのが新鮮でした。
長時間フライト対策
私は飛行機で眠れないタイプですが、今回は中国国際航空(Air China)のビジネスクラス(往復約 30 万円/人)を利用しました。
予想以上に、フライト中のフルフラットシートと空港のラウンジ利用で体への負担が激減しました。
また、北京での乗り継ぎのタイミングもちょうど良いです。
- 羽田 ▶︎ 北京:約 5 時間
- 乗り継ぎ:3 時間
- 北京 ▶︎ マドリード:約 10 時間
ロシア上空を飛行できるため、ドバイ経由よりも早く到着するようです。ネット上の情報が少なく予約時は不安でしたが、結果的に非常に快適なフライトでした。
まとめ
たくさん歩き、美味しいものを食べ、新しい文化に触れた 2 週間でした。
日本では味わえない体験が刺激となり、「もっと世界を見てみたい」という気持ちがさらに強まりました。
旅の計画を立ててくれた妻には心から感謝しています。
ご質問や感想があれば、ぜひSNS でお気軽にお知らせください。