Google Project Managementコースを受講した感想

更新日: by Shohei

最近、CourseraでGoogle Project Managementコースを修了したので、その感想と学びについて書いてみたいと思います。

個人的に、プロジェクトマネジメントのスキルは職種に関わらず、すべてのビジネスパーソンにとって役立つスキルだと考えています。もし興味がある方がいれば、ぜひおすすめしたいプログラムです。

受講のきっかけ:AIツールをもっと活用するために

少し変わったきっかけかもしれませんが、今回このコースを受講した理由は「AIを使いこなすため」でした。会社でPMとして苦労しているとか、キャリアチェンジを考えているわけではありません。

2025年から話題になっているCLIツール(Claude Code、Cursor、Gemini CLIなど)を使い始めたことがきっかけです。これらのツールを使っていると、本当にいろいろな可能性が見えてきて、自分の仕事をすべてプロジェクト形式で管理しながら、AIと一緒に効率的に進めていけるんじゃないかと思うようになりました。

そうなると、以下のようなスキルがより重要になってくると感じました:

  • どのプロジェクトを優先すべきか判断する力
  • 複数のプロジェクトを並行して進める管理能力
  • AIツールと効果的に協働する方法

このような背景から、しっかりとした基礎を学ぶ必要があると考え、Googleのプログラムを選びました。

なぜCourseraのGoogleコースを選んだのか

正直、本を読むだけでも良かったかもしれません。すでに仕事でプロジェクトマネジメントの経験もあり、基礎知識もある程度持っていました。それでもGoogleのコースを選んだのは、教材のクオリティが圧倒的に高いことを知っていたからです。

実は以前にもGoogleの別のコースをいくつか受講したことがあり、その説明の分かりやすさやプロフェッショナリズムにいつも刺激を受けていました。今回も、質の高いコンテンツに触れることで、スキルだけでなくモチベーションも高めたいという狙いがありました。

Googleコースの魅力

具体的に何が良かったのか、3つのポイントでまとめます:

  • 網羅性の高さ
    すでに70%くらいの知識があっても、残りの30%で新しい発見がある。知っているつもりだった部分も体系的に整理できました。
  • 現役Google社員のリアルな声
    実際のプロジェクトでの経験談を聞けるのは貴重です。世界トップ企業でどのようにプロジェクトが進められているのか、生の声から学べました。
  • 実践的なフレームワークとテンプレート
    すぐに使えるExcelテンプレートなどが豊富にダウンロードできます。ゼロから作るより効率的で、実務にすぐ活用できるのが魅力的でした。

Courseraを使う理由

Courseraは個人的にお気に入りの学習プラットフォームです。理由は以下の通り:

  • 柔軟な学習スタイル
    動画講座はスマホアプリで音声だけでも聞けるので、通勤時間なども有効活用できます。
  • 飽きない学習体験
    動画だけでなく、クイズやワークショップなどインタラクティブな要素があるので、最後まで集中力を保てます。
  • 復習しやすい環境
    トランスクリプトなど、講座内容をテキストでダウンロードできるので、後から見返すのも簡単です。

費用は月50ドルと決して安くはありませんが、年間200ドルのキャンペーン時に購入しました。本を買い続けてしまう癖があった自分にとっては、体系的に学べて修了証明書も取得できるこの方法の方が、結果的にコスパが良いと判断しました。

コースの概要

全7モジュールで構成されており、基礎から実践まで体系的に学べます:

  1. プロジェクトマネジメントの基礎 … PMの役割と必要性について
  2. プロジェクトの企画 … OKRの設定、ビジネスケースや提案の作成方法
  3. プロジェクトの立ち上げ … プロジェクトチャーターやWBSの作成
  4. プロジェクトの運用と完了方法 … リスク管理、ステークホルダーとのコミュニケーション
  5. プロジェクトの完了 … 成果の測定とドキュメンテーション
  6. アジャイル手法 … スクラムを含むアジャイルプロジェクトマネジメント
  7. ケーススタディ … 仮想プロジェクトでの実践演習

個人的に一番興味深かったのは、アジャイルとスクラムのセクションでした。実務で関わることはあっても、その背景にあるコンセプトやルールをきちんと理解していなかったので、体系的に学べたのは大きな収穫でした。

学んだことをAIと組み合わせて実践

せっかく学んだ知識なので、さっそくサイドプロジェクトで活用してみました。

現在、AIエージェントを開発するプロジェクトを進めているのですが、コースで提供されたテンプレートを使ってOKRとWBSを作成し、アジャイル方式でタスク管理を始めています。

おもしろい役割分担で進めています。

  • 自分の役割:プロジェクトマネージャーとして計画・管理
  • Claude Code:コーディング作業

この方法を実践してみて気づいたのは、OKRやWBSを頻繁に確認する習慣ができたことで、プロジェクトの方向性がブレにくくなったということです。

プロジェクト全体を包括的に見る機会が増えたので、今どこにいて、次に何をすべきかが常にクリアになったのは大きな変化だと感じています。

今後の展望

将来的には、PM業務自体をサポートしてくれるAIエージェントも作れたら面白いですね。今回ダウンロードしたGoogleのテンプレートやフレームワークを活用して、自分専用のPMアシスタントAIを開発してみたいと考えています。

AIツールが進化する今だからこそ、人間側もプロジェクトマネジメントスキルを磨いて、より効果的な協働を実現していくことが重要だと感じました。

まとめ

仕事で壁にぶつかったとき、その答えの多くはプロジェクトマネジメントのベストプラクティスの中にあるような気がします。

それくらい、プロジェクトマネジメントは実務に直結する有益なスキルだと改めて実感しました。

特に事業会社で働く方には、ぜひ学んでみてほしいと思います。

次はCourseraのAdvanced Data Analyticsコースを受講する予定です。

データサイエンスについては以前ブートキャンプで400時間ほど学習済みなので、内容的には重複する部分もあるかもしれません。

それでも、Googleならではの視点やアプローチから新しい発見があるのではないかと期待しています。

また、CourseraのCertificateは、アメリカの一部の大学院でクレジットとして認定されることもあるそうです。

将来的にマスター取得を考える際の布石にもなるので、時間を見つけて継続的に受講していきたいと思います。

「一生学び続ける」

この姿勢を大切にしながら、これからも新しい知識とスキルの習得に挑戦していきます。