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ブランドECサイトのSEO対策で重要な3つの目標設定と各施策

ブランドECサイトのSEO対策で重要な3つのKPI

ふきげん猫ちび

ブランドのECサイトのSEO担当しているんだけど、どうやってオーガニックトラフィックを効率的に増やせるの?
SEO対策でいろいろやってるけど成果が出ない。

ふきげん猫ちび

ふきげん猫ちび

企業サイトのSEO対策で見るべきKPIってどれ?

このような壁に当たってしまっている方に向けて、ECサイトのSEO対策で行うべき3つの目標設定(KPI)とアクションアイテムについて解説します。

結論から言うと、以下の内容になります。

  1. 指名検索(1語)の検索ボリュームとクリック率を上げる
  2. 指名検索・ロングテールの検索順位やクリック率を上げる
  3. コンテンツマーケティングで一般系キーワードからの流入を増やす

個人ブロガーなどはSEO対策を言えば3を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ブランドサイトにとっては1と2の方が優先順位が高いです。

ヘイショー

それぞれのKPIについて詳しく説明していきます。

ゴール1:指名検索(1語)の検索ボリュームを増やす

指名検索の検索ボリューム(ブランド名で検索される回数)が増えると、以下の特典を受けることが出来ます。

  • オーガニックトラフィックが増える
  • ドメインランクが上がり、SEOに強くなる
  • 検索ボリュームが上がっているブランドは基本的に何をしても上手くいくので売り上げを伸ばしやすい

ヘイショー

指名検索を増やすということは、人々の心の中にブランドを埋め込めるということ。動画にあるように、脳内SEOとも呼ばれています。

検索ボリュームが上がっているブランド例

様々なイベントをスポンサーしているレッドブルですが、順調に指名検索数を伸ばしています。

参考 Number of Red Bull cans sold worldwide from 2011 to 2020 | Statista.com

売上も順調に伸びています。

この売上が伸びている理由のすべてがブランディングによるものではないと思いますが、貢献していることは確かです。

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その他にもユニクロやスタバなど、ビジネスが好調な企業は基本検索ボリュームが伸びています。

検索ボリュームが下がっている例

逆に検索ボリュームが下がり続けているブランドは「人々から忘れられている」と位置付けられるので、危険な状況だと言えます。

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2つの例を見てみます。

Supreme(シュプリーム)

5~10年前くらいまで人気だったストリートブランド「シュプリーム」の検索ボリュームです。

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検索ボリュームが毎年右肩下がりで下がっており、苦しい状況ですね。

キンコン西野さん

次に、ここ最近バブルYouTubeのサブスクや再生数、オンラインサロンの会員数が激減しているキンコン西野さんのデータを見てみます。

2021年3月以降検索ボリュームが減り始め、ここ最近は2019年以来の水準に戻りました。

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もちろん現時点でも驚異的な検索ボリュームを誇っていますが、やはりビジネスのパフォーマンスと検索ボリュームのトレンドはある程度同期していることが分かります。

指名検索(1語)の検索ボリュームを増やす方法

てっとり早く知名度を上げるためには、自分のブランドが人々の目に触れる機会を増やすことが有効です。

  • SNSやYouTubeでフォロワーや投稿のインプレッションを獲得する
  • ディスプレイ広告、SNS広告でインプレッションを獲得する
  • ブログなどのコンテンツマーケティングで、一般キーワードで上位表示させて集客する
  • 外部メディアやインフルエンサーと提携して、ブランドの認知度を上げる

マーケティング界の格言に「ルールオブ7」という言葉があります。「人は同じものを7回見ると、その存在を認識し始める」という意味です。

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ターゲットユーザーがよく集まっているメディアに顔を出して、興味・関心を惹きつけそうな話題を提供したりいくことが重要です。

KPIとして見る項目

  1. Googleサーチコンソールでブランド名(1語)のインプレッションを確認
  2. Googleトレンドでブランド名(1語)の認知度のトレンドを確認
  3. キーワード選定ツール(UbersuggestやGoogle Keyword Plannerなど)でブランド名(1語)の検索ボリュームを確認

上記の3つの方法がありますが、おすすめは1のGoogleサーチコンソールから見る方法です。

Googleサーチコンソールは他のツールと比較してサンプリング数も多く、インプレッションのデータは実際に検索して見られている数に近いので正確性が一番高いです。

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ただし単一ブランド名のキーワードでリスティング広告を出している場合、そのインプレッションシェアによってSEOのスコアが大きく影響されます。単一ブランド名のリスティング広告は常に100%のインプレッションシェアを確保するようにしましょう。

ゴール2:指名検索(ロングテール)検索順位とクリック率を上げる

ある程度知名度のあるブランドサイトを運用している場合、ここの項目は特に重要になります。

例えば「ナイキ ダンク」と検索してみると、NIKEのサイトが1位で楽天やBUYMAを上回っている結果です。

1位を確保できているので最低限の仕事は出来ていると思います。

ブランドサイトは商標やそのロングテールに対してまめにモニタリングしたいです。

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楽天やアマゾンなどに1位表示されてしまっているケースは意外に多いです。

クリック率を上げる方法

指名系ロングテールキーワードで上位表示が出来ている場合は、クリック率を上げることに注力します。

例えば上記のユニクロの例を見ると、検索ワード「ユニクロ ハイブリットダウンコート」に対して上位が独占できている+星マークやレビュー数、価格なども表示されています。

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「構造化データマークアップ」というテクニックを用いることにより、検索結果にリッチなコンテンツを表示させることが出来るようになります。

KPIとして見る項目

  1. 重要な指名系キーワード50個の平均順位
  2. 重要な指名系キーワード50個の平均CTR

成果を正確に計測するためには、同じキーワードを選んでその平均順位やCTRをモニタリングする必要があります。

よくGoogleサーチコンソールから全部の獲得キーワードの平均順位や平均CTRをKPIとして見ている人がいますが、獲得キーワードの総数はテクニカルSEO改善やGoogle検索アルゴリズムの変更によって大きく変わります。

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必ず同じキーワードのパフォーマンスを比較するようにしましょう。

ゴール3:コンテンツマーケティングで一般系キーワードからの流入を増やす

1と2の指名系キーワードと同時進行で取り組んでいきたいのがこちらです。

ブログなどで「〇〇とは」「〇〇 比較」などの商品カテゴリーについての記事を投稿することにより、自分達のブランドを知らない人達に対してリーチしていきます。

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難易度は格段に上がりますが、SEO/コンテンツマーケティングは長期的なROI(費用対効果)はWebマーケティングでもっとも高いと言われるだけのことはあり、成功するとリターンは大きいです。

一般キーワードでの順位を上げる方法

ブログ記事によるコンテンツマーケティングが有効です。

競合が弱ければ用語集やFAQページでも狙えなくは無いですが、ユーザー体験を考えても記事系のコンテンツでしっかりと商品理解を深めてもらう方が双方にメリットがあります。

以下は記事の種類の例です。

  • 〇〇とは
  • 〇〇の使い方
  • 〇〇の種類一覧
  • 〇〇が変える場所
  • 〇〇と〇〇の比較

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企業サイトであればここらへんの内容が無難です。カバーできないトピックについては、アフィリエイターやパートナーメディアを活用します。

コンバージョン設定

ブログ記事によるコンテンツマーケティンで注意したいことは、ゴール(CV)を何に設定するかです。

一般キーワードを検索するユーザーはまだ購入意思が固まっていないので、記事にアクセスした後すぐに商品購入に繋がることはレアです。

そのため、ここからのトラフィックは売上を目標とせずにEメール登録などのリード獲得、またはマイクロコンバージョンと言われるゴール設定をするのが適切です。

  • Eメールニュース登録
  • 会員登録
  • SNSフォロー
  • ブログ記事から商品ページへ遷移した数

KPIとして見る項目

  • 一般キーワードの検索順位
  • オーガニックトラフィック
  • リード獲得の数
  • GAのアシストコンバージョン(オプション)

ヘイショー

GAのアシストコンバージョンや、その他マルチタッチアトリビューションを導入したコンバージョン設定でECの売り上げを見る方法もあります。

まとめ

今回は、ブランドECサイトがSEO対策を行う場合のゴール設定について解説させていただきました。

ヘイショー

ご精読ありがとうございました。