- ChatGPTがまだあまり使いこなせてない。
- ChatGPTを現場で使いこなしている人の作業内容を見てみたい。
- どんな用途で、どんな指示を打てば実用的になる?
このようなご要望にお応えして、今日はChatGPTの使い方のコツをお伝えします。
具体的には、以下の内容について解説します。
- 必要な時に素早く呼び出す方法
- 初心者向け:基本型テンプレ
- 中級者向け:フレキシブルなテンプレ
- 上級者向け1:複雑な内容に使用する方法
- 上級者向け2:APIを使用する方法
- 使い方のコツ一覧
この記事はまだChatGPTなどの生成AIツールを実務で使い切れていない方に向けて書きました。
いろいろな本が市販されていたり、SNSで利用方法が解説されていますが、内容が実用的でないケースが多いようです。
そこで、自分のノウハウを共有して、日本の多くの方に生成AIを使いこなしてもらいたいと考えています。
ヘイショー
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関連記事 Chat GPT(チャットGPT)とは?
目次
必要な時に素早くChatGPTを呼び出すコツ
2秒で質問ができるように、ChatGPTのページとノートアプリを分割したデスクトップ画面を常備しておきます。
必要になったらサイト訪問→ログイン→利用する、というフローだと遅すぎて使うのが面倒くさくなります。
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ChatGPTのデスクトップアプリが利用できるようになったら、それを使用しても良いですね。
指示の文章(プロンプト)を素早く入力するコツ
定型文をショートカットキーで入力できるソフトを使用すると、一瞬で指示の文章を入力できるので楽です。
僕はCliborというソフトを使っていますが、以下のサイトからダウンロードすることが可能です。
参考 Clibor(クリップボード履歴フリーソフト) | chigusa-web.com
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初心者向け:プロンプトの基本型
ここからはよく使用する用途とプロンプトをお伝えします。
基本は「校正」と「翻訳」のみ。
これだけで人生が変わるほど十分な価値があります。
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以下のプロンプトをCliborの定型文に登録しておいて、一瞬で引き出せるようにしておきましょう。
校正
以下の日本語を校正ください。
**
**
Correct my English below;
**
**
相手に伝わりやすく、誤字脱字のない文章に仕上げてくれるので、相手から「文章が上手い人」=「知的な人」だと思われるようになります。
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翻訳
以下の日本語の文章を英語に翻訳ください。
**
**
Translate the following English into Japanese.
**
**
やや翻訳っぽい表現になってしまう場合は、その後校正をかけるとより自然な表現になります。
中級者向け:任意の内容を質問する場合
初心者向けのプロンプトを使いこなしたら、次はよりフレキシブルな使い方を試していきます。
以下がテンプレートです。
#タスク:
#背景:
#備考:
例文はこんな感じ。
#タスク:沖縄旅行について、初めていく人に必要な情報を教えてください。
#背景:5/27から4日間くらい沖縄に旅行に行きたいと考えています。
#備考:ビーチやハイキング、街の散策などが好きです。車は無しで、公共の交通機関を利用します。
一つ続きの文章ではなく3部構成にしている理由は、ある程度詳細なインプットを意識づけるためです。
会話形式で情報を小出しでインプットする方法でも良いですが、上記のテンプレートの方が早く理想のアウトプットに辿り着けるかと思います。
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上級者向け:複雑な内容で利用する場合
基本型はやや機械的な使い方になりますが、複雑なタスクを依頼する場合は以下の手順で行うと良いです。
- 相手の役割とトピックを定義する
- 事前情報をインプットする
- 質問する
以下に、僕がデータサイエンスコースを受講していた時の例を記載します。
STEP 1. トピックとGPTの役割を認識させる
あなたは今日のクラスの先生です。
今日のトピックは「Pythonによるデータサイエンス」について。
以下が参考資料です。
内容を理解したら「はい」と答えてください。
その後に指示を続けます。
**
参考資料を貼り付ける
**
STEP 2. 要約させる
– お題:課題1 – テーブルのデザイン
– タスク: 以下の指示文を読んで、300文字に要約ください。
– スタイル:箇条書き
**
指示文を貼り付ける
**
STEP 3. 質問する
その後は質問していくだけです。
STEP 1、2で入力させたインプットを基に回答を生成してくれるようになります。
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注意点:機密情報は入れないように
会社の資料を読み込ませて使うことができればかなり実用的なテクニックになりますが、情報漏洩のリスクに繋がってしまうので機密情報は絶対に入力しないようにしてください。
プログラマー向け:APIを利用する
これはできる人は少ないかもしれませんが、APIが使える人は用途に合わせてテンプレートを作っておくことで、さらに高速で生成AIが活用できるようになります。
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用途別に入り口を作って、いい感じに調整されたプロンプトを入力しています。
これにより、ブックマークで呼び出す→インプットという作業がより高速で行えるようになります。
APIの利用料金はかかるのですが、テキストの簡単な処理だけであれば1回1円以下のコストなので、ほぼ気にならない程度に収まります。
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使い方のコツ
最速で呼び出せるようにしておく
ChatGPTが必要になった時に、瞬時に呼び出せるようにしておくことが重要です。
このスピード感が出せないと「ググった方が早いな」となってしまい、ChatGPTを使うチャンスを逃し続けてしまいます。
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頻繁に使用する用途を一つずつ見つけていく
初めのうちはChatGPTを使うことが面倒に感じてしまいがちです。
確実に有益なタスク(テンプレ)を見つけて、毎日繰り返し使うことを目標にすると良いでしょう。
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相手を人間だと思って丁寧に指示を出す
テンプレの用途以外で、フリースタイル形式で指示を出す時のコツです。
相手がAIだと「年収を上げる方法を教えて」といった短文で曖昧な指示を出してしまいがちです。
相手がAIだからこそ、具体的な指示を与えることが重要です。
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1トピック1スレッド
左側のスレッドを見ていただけると分かりますが、トピックごとに整理されています。
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文章作成の起点としては使用しない
僕は基本的にブログ作成などで「SEOに対する記事を書いて」のような用途では使用していません。
一時はプロンプトを工夫して良記事を書かせようとした経験もありますが、工数的にもパフォーマンス的にも、自分である程度書いてから校正させる手順がベストでした。
僕のフォローしているNeil Patelなども言っていたのですが、コンテンツマーケティングに生成AIを利用してパフォーマンスが落ちた例がいくつも報告されています。
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テキストでの活用を最優先。その他は現状スルーする。
最近は画像作成、動画編集、データ分析などいろいろな用途での活用が紹介されていますが、僕はまだ様子見をしています。
それぞれ試して実務に活用しようとしたのですが、うまくいかないケースが多かったです。
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もちろん興味のある人はトライしてみてください。ただし、機能やクオリティが頻繁にアップデートされるので、キャッチアップに手間暇がある程度かかります。
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スマホで使う場合は音声で入力する
実務ではパソコンからテキスト入力で使用する機会が多いと思いますが、ある程度慣れてきたらスマホのChatGPTアプリで日常的な質問をする機会も多くなるかと思います。
この時に音声でタスクを入力すると、かなり精度良く聞き取ってくれるので便利です。
まとめ
独自の持論を展開しましたので賛否両論あるかもしれませんが、もしご意見があればコメントいただけると幸いです。
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