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オワコンのSlackが2.9兆円で買収された理由

Slack2.9兆円で買収された理由はチームスへの敗北宣言?

こんにちは、世界のヘイショー@heyshoworldwideです。

今日はいつもと違って時事ネタに対して、自分が感じたことを記していきたいと思います。

ちなみに僕はMicrosoft Teamsを3年前に使い始め、IT部門所属でもないのに会社でごり押ししてオペレーション革命を起こしたチームスの申し子です。

さて、先日SlackがSales Forceに2.9兆円で買収されたという事件がありましたが、これにによってTeamsの価値がさらに上がったという話をしたいと思います。

2020年12月1日、Sales ForceがSlackを買収

まだニュースを知らなかった方のために簡単におさらいします。

  • 2020年12月1日、Sales ForceがSlackを277億ドル(約2兆8900億円)で買収することを発表
  • 買収額はSlackの時価総額(250億ドル)を約1割上回る

参考 Salesforce が Slack 買収の最終契約を締結 | Slack

Slackの買収額2.9兆円ってどのくらいすごいの?

まずSlackの買収額「2.9兆円」がどのくらい凄いかがピンと来ないと思うので、他の事例を用いて説明します。

過去の大手企業買収の例

  • 2019年 – YahooとLINEの経営統合 … 約1兆2000億
  • 2016年 – マイクロソフトのLinkedIn買収 … 約2.6兆円
  • 2012年 – Facebookのインスタグラム買収 … 約1000億円
  • 2011年 – マイクロソフトのスカイプ買収 … 約8500億円
  • 2006年 – GoogleのYouTube買収 … 約2000億円

ヘイショー

つまり、今回のSlack買収はマイクロソフトのLinkedIn買収と同じくらいのスケールの大きさということになります。

Microsoft Teamsの価値はどのくらい?

チームスはマイクロソフトのプロダクトの一つなので、単体に時価総額をつけることは出来ないです。

ちなみにマイクロソフトの時価総額は2020年時点で120兆円くらいです。

ただ以下のチームスとSlackの比較表を見れば、チームスにどれくらい優位性があるかが分かるでしょう。

  • ユーザー数:チームスは7000万人でSlackは1500万人。
  • ユーザーの質:チームスは大手企業、政府系、学校などが中心に対して、Slackはスタートアップ、エンジニア中心。
  • マネタイズ:Slackは無料である程度使えてしまうのに対し、チームスはMicrosoft365のサブスクに課金して使っている人が多い。
  • ユーザー数の伸び:Teamsは今年に入って3~4倍以上伸びたのに対して、Slackは緩やかな増加傾向。

ヘイショー

これらのことを考慮しても、チームスの方がはるかに価値が高いのは容易に想像できます。

Slackが買収に応じた理由

個人的にはSlackはベストなタイミングで取引が出来たかと思います。

Slackの時価総額を去年確認した時は8000億円程度だったのですが、今年に入ってリモートワーク増加に伴い一気に世界トップレベルに注目のデジタルツールと呼ばれるクラスのプロダクトに躍り出ました。

ただし最近はTeamsの攻勢により、このままでは長期的にはSlackの敗北がほぼ確定していました。

ヘイショー

個人的にはGoogleに買収でもされない限り、5年で消えのではないかと思っていたくらいです。Sales Forceに買収されたのは以外でしたが。。

まとめると、Slackが今の段階で買収に応じた理由は以下の通り。

  • リモートワークの増加で企業価値が一時的に一気に高まった
  • デジタルツールはオールインワンの時代が来ているため、単体では勝負できなくなっていた
  • Microsoft Teamsの台頭により、輝かしい将来性に陰りが見えた

皆さんのコメントを見てみましょう

この買収劇の反応を見てみましたが、以下のような内容が多かったです。

  • 安い
  • がっかりした
  • 時代が変わる予感

まとめ

僕はSlackに2.9兆円という値がついたことにより、チームスの価値がより一層確固たるものになったのではないかと考えています。

ヘイショー

B to Bビジネスのクラウド化移行というトピックの波の大きさを感じます。

本日は以上になります。

ご精読ありがとうございました。