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スプレッドシート/Google Analytics APIアドオンの使い方

ふきげん猫ちび

WebサイトのKPIレポートを作りたい
Googleデータスタジオは使いにくいので、エクセルみたいな書式でレポートを作って自動化したい

ふきげん猫ちび

ふきげん猫ちび

GoogleスプレッドシートとGoogle Analyticsを連携する神機能があるって聞いたんだけど、どうやって使うの?

このような声にお答えします。

ヘイショー

こんにちは、世界のヘイショー@heyshoworldwideです。

本日は、GoogleスプレッドシートのGoogleアナリティクスAPIアドオンの使い方を解説します。

この記事の内容
  • ざくっと概要説明
  • レポートのサンプル
  • 導入方法
  • レポートの更新を自動化する方法

ちなみに僕はこの機能を3年程前から使い始めて、SEOやデジタルマーケティングの能力が劇的に上がったことを痛感しています。

ヘイショー

それでは、行ってみましょう!

Googleスプレッドシートの「GoogleアナリティクスAPIアドオン」とは?

Googleスプレッドシートには、Goolgeアナリティクス(以後GA)と連携できる機能があり、GAのデータを1クリックでスプレッドシートに引っ張ってきたり、その作業を自動化することが出来ます。

分かりやすく言えば、Googleデータスタジオのようなことが手軽に出来ます。

メリット
  • マンスリーKPIレポートが自動化できる
  • コンテンツマップを作った時に、各ページのトラフィックを抽出できる

ヘイショー

ちなみに手法を利用している大手企業のデジタルマーケティング担当者は多いです。

GoogleアナリティクスのAPIを利用しているので、Google Data Studioと似たようなことが出来ます。

Google Data Studioとの比較は以下の通り。

Googleデータスタジオと比較した時のメリット

  • ヴィジュアルがスプレッドシートなので、ノンデジタルの人には分かりやすい。
    (GDSは先進的すぎるしUIも毎回変わるので分かりにくいと言われることが多い。)
  • 読み込みが圧倒的に速い。GDSはファイルを開くたびにデータベースから数字を取得するのに対し、スプレッドシートのGAアドオンはデータの出力を定期的に行う(一日一回など)。

Googleデータスタジオと比較した時のデメリット

  • リアルタイムのレポートはGDSが良い。(← ただしリアルタイムのレポートであればGAでも問題ないですが。。)
  • フォーミュラが簡単にコピー出来るので、ノウハウが真似されやすい
    →この理由のため、エージェンシーなどは契約を終わらせないようにGDSでのレポートのを好む傾向にあります

用途とレポートのサンプル

ちなみに僕は以下の用途で利用しています。

1. コンテンツマップ

コンテンツマップのサンプル

Webサイト内にあるコンテンツを洗い出し、各ページでどのくらいトラフィックがあるか、またはCVが出ているかを見ることが出来ます。

2. マンスリーKPIレポート

KPIレポートのサンプル

サイトのPVやCV、CVRなどの月々のトレンドを確認します。

これが無いと、サイトが良い方向に向かっているのかどうかが分かりません。

3. ページレポート

ページレポートのサンプル

各ページのPVや直帰率、ページ/セッションなどの月々のトレンドを確認します。

重要なページは月々のパフォーマンスをモニタリングした方が良いです。

導入方法

こちらの動画で見るのが一番分かりやすいです。

文章で見たい方は以下を参考ください。

STEP 1
Google Analytics APIのアドオンを導入

スプレッドシートにGoogle Analytics APIのアドオンを導入する

STEP 2
Google Analytics APIのアドオンを導入

Google Analyticsというアドオンを選び、インストールします。

この後にGoogleのアカウント認証プロセスがあるので、認証したらインストールは完了です。

 

レポートを作成する

STEP 1
レポート作成用のConfigシートを作成

インストールが完了したら「Add-ons」のタブに「Google analtyics」というメニューが出現するので、「Create new report」をクリックします。

入力フォームが出現しますので、必要な情報を入力します。

サンプルとして上記のように入力して、Create Reportをクリックしました。

Configurationのシートが作成されるので、内容を確認します。

STEP 2
レポートのデータベースを出力

Add-ons / Google Analytics / Run reportsをクリックすると、Googleアナリティクスからのデータが出力されます。

こんな感じです。

STEP 3
スプレッドシートのマクロを使ってレポートをデザインする

KPIレポートのサンプル

先ほど出力したデータはフォーマットがそっけないので、別のシートでヴィジュアルの良いレポートを使います。

Vlookupというスプレッドシートの機能を使って数字を反映させます。

参考 VLOOKUP関数の使い方 | Excel関数 | できるネット

レポートの更新を自動化する

先ほど出力したデータを毎日自動で更新する方法です。

STEP 1
Google Analytics APIのアドオンを導入

Google Analytics APIのアドオンを導入

STEP 2
自動出力させる日時を設定

自動出力させる日時を設定

これで設定された頻度、時刻に勝手にデータを更新してくれます。

 

上級者向け:フィルターの設定

上級者向け:フィルターの設定

上級者向けテクニックになりますが、フィルターの機能を使うことによりURLを絞り込むことが出来ます。

以下の場合に有効です。

  • GAのページレポートでパラメーター付きのURLが多すぎて見にくい
    → 対策:フィルターを使ってパラメーター付きのURLを除外する
  • 特定のページをまとめたページ群のレポートを作る
    → 方法: グループのページに共通のURLの文字列がある時(例:https://heysho.com**/news/**〇〇など)、この文字列が含むページのみを出力することによりフィルタリング出来る

よく使うフィルター一覧

  • =@〇〇 … 〇〇を含むURLを出力
    → 例:ga:landingPagePath=@category(URLにcategoryが含まがれないページのみ出力させる)
  • !@〇〇 … 〇〇を含まないURLを出力
    → 例:ga:pagePath!@?(URLに?が含まがれないページのみ出力させる)
  • ==〇〇 … 〇〇と同じURLを出力
    → 例:ga:secondPagePath==/contact/(URLに?が含まがれないページのみ出力させる)

2つの条件を指定する場合

  • ; で区切ると or の条件が適用される
  • , で区切ると andの条件が適用される

Google公式のドキュメントは以下を参照ください。

参考 Core Reporting API – リファレンス ガイド(フィルターの設定) | アナリティクス Core Reporting API

上級者向け:セグメントの設定

上級者向け:セグメントの設定

セグメントのセルに以下の文字列を入力することにより、該当するセグメントが適用されます。

  • gaid::-1 … すべてのセッション
  • gaid::-2 … 新規ユーザー
  • gaid::-3 … リピートユーザー
  • gaid::-4 … 有料検索トラフィック
  • gaid::-5 … 自然検索トラフィック
  • gaid::-6 … 検索トラフィック
  • gaid::-7 … ノーリファラー
  • gaid::-8 … 参照トラフィック
  • gaid::-9 … CVしたセッション
  • gaid::-10 … 購入したセッション
  • gaid::-11 … モバイルとタブレットのトラフィック
  • gaid::-12 … 直帰以外のトラフィック
  • gaid::-13 … タブレットのトラフィック
  • gaid::-14 … モバイルのトラフィック
  • gaid::-15 … PCとタブレットのトラフィック
  • gaid::-16 … Android OSでのトラフィック
  • gaid::-17 … iOSでのトラフィック
  • gaid::-18 … 直帰したセッション gaid::-19
  • gaid::-100 … 過去90日間に1回のみセッションが有るユーザー
  • gaid::-101 … 過去90日間に2回以上セッションが有るユーザー
  • gaid::-102 … 過去90日間に1回でもCVしたユーザー
  • gaid::-103 … 過去90日間に1回もCVしていないユーザー
  • gaid::-104 … 購入決済に至ったユーザー
  • gaid::-105 … サイト内検索を実行したユーザー

セグメントの内容をカスタマイズしたい場合は以下の記事を参照ください。

参考 Core Reporting API – セグメント | アナリティクス Core Reporting API

まとめ

個人的にはマンスリーレポートで重宝しています。

GoogleアナリティクスやGoogle Data Studioだとヴィジュアルがいまいちですが、スプレッドシートだと見やすいし自動化も出来ます。

ちなみにLINE配信に登録してくれた人にはテンプレを無料で差し上げますので、お気軽にお問い合わせください。

ヘイショー

ご精読ありがとうございました!