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テクニカルSEOとは?内部施策一覧とおすすめツール

テクニカルSEO

ふきげん猫ちび

テクニカルSEOってなに?
コンテンツSEOとの違いは?

ふきげん猫ちび

ふきげん猫ちび

どんなツールを利用する?

このような質問にお答えします。

本日は、企業のSEO担当者がテクニカルSEOについて知っておいた方がよい内容をまとめていきます。

  • テクニカルSEOとは?
  • 項目一覧
  • おすすめツール

ちなみにこの記事の内容は自社サイトを運用しているSEO担当、Webマスター、コーダーなどが対象です。

個人でWordPressブログを運用している人は、SEOに強いテンプレートのブログを選べば大体デフォルトで最適化されています。

もしくはYoast SEOやAll in one SEO Packというプラグインを利用すると簡単に設定できるようになります。

テクニカルSEOとは?

Webサイトのコーディングを最適化する施策のことを、テクニカルSEOと呼びます。日本語では内部対策、内部施策とも呼ばれています。

例えば、モバイル対応したり、サイトスピードを高速化させたり、セキュリティを強化したり、重複コンテンツを削除したり、など。

なぜこのようなことをするかと言うと、GoogleがWebサイトを見つけやすく、そして見つけた後にコンテンツを理解しやすくするためです。

ヘイショー

これが出来てないといくらコンテンツを強化しても検索順位が上がらないので、出来るだけ早い段階で仕上げていく必要があります。

テクニカルSEOで知っておくべき項目一覧

ここでは、企業のSEO担当が直面するテクニカルSEOの問題を頻度が多い順で紹介したいと思います。

重複コンテンツ

同じWebサイト内に同じコンテンツのページが複数ある時の問題です。

インデックスされない、SEOのパワーが分散される、といったデメリットがいくつあります。

各ページが独自で、それぞれがユーザーに価値を提供しているということを確認ください。

ヘイショー

解決策としては、後述するカノニカルタグ、301リダイレクト、No Indexタグを使うなどの対策があります。

参考 重複コンテンツの作成を避ける | Google Search Console

低品質(薄い)コンテンツ

サイト内に低品質コンテンツが多く存在すると、サイト全体の評価に影響します。

例えば、ブログなどで言うと文字数が少ない(500文字以下)ページなど。

対策は以下の通り。

  • 他のページと統合する
  • ページを削除する
  • No Indexタグを使ってインデックスさせない

ヘイショー

それぞれのページが独自の価値をユーザーに提供していることを意識してください。

XMLサイトマップ

XMLサイトマップとは、WebサイトのすべてのページをリストアップしてGoogleに知らせるためのファイルのことです。

Googleがサイト内にある各ページを見つけるために重要な項目になります(2番目に重要)。

参考 Google: XML Sitemaps Still Second Most Important Source Of URL Discover | Search Engine Round Table

  • 提出方法
    • STEP 1: XMLサイトマップを作る(作り方は以下のページを参照)
    • STEP 2: Google Search ConsoleのメニューにIndex → Sitemapというリンクがあるので、ここから提出する

WordPressだと「Google XML Sitemaps」というプラグインを利用すれば自動で生成、送信してくれます。

ヘイショー

マニュアルで行う場合は、「XML Sitemap generator」とググれば1クリックでサイトマップを生成してくれるツールが見つかると思います。

参考 xml-sitemaps.com

301リダイレクト

リダイレクトとは、ページのURLを変更したときに行う設定のことです。

参考 リダイレクト (HTTP) | Wikipedia

例えば「heysho.com/tokyo-park」という記事があったとして、何らかの理由でURLを「heysho.com/park」に変更したいとします。

この時に「/tokyo-park」でアクセスしてきた人をリダイレクトで強制的に「/park」に移動させる必要があります。

ヘイショー

もしこの設定が無ければ、ユーザーは「このページは無くなったのか」と思ってしまいますよね。

カノニカル(Canonical)タグ

重複している2つのページを裏で1つに合体させるマニアックなテクニックです。

ただし合体と言っても実際に2つのページを1つにするわけではなく、コーディングでGoogleに「この2つのページは同じ内容ですよ」と伝えるだけ。

例えば以下の場合でCanonicalタグは利用されます。

  • ECサイトの商品ページで、コンテンツは同じだけど色だけが違う似たような商品ページが存在する場合
  • プライバシーポリシーのページが、複数のサイトで同じ内容のコンテンツが記載されている場合。
  • 去年リリースした母の日キャンペーンのニュースページを今年も似たような内容で行う場合

ヘイショー

ちなみにCanonicalタグを適用するかどうかはSEOチームでよく議論になることも多いので、正しい使い方をするには少しの経験が必要です。

No Indexタグ

Google検索で表示されないようにするテクニックです。

以下の場面で利用されます。

  • カートページなど、ユーザーがGoogle検索からランディングしても価値を提供しない
  • 文字数が少ない、ページビューが少ないなどの低品質なページ
  • 重複しているページ←カノニカルやリダイレクトで処理することの方が多いです

ヘイショー

ちなみに「PVが全然ないページにNo Indexを適用するとPVが増えた」という話はよく聞きます。

Hreflangタグ

多言語サイトを運用していて記事を翻訳する時に利用するテクニックです。

このページは英語、このページは日本語、と指定してあげることで、Googleは勝手にパクッて翻訳しているのではないということを認識します。

関連記事 多言語SEOに有効なHreflangとは?設定方法、実証結果を解説

構造化データ

Googleに向けてコーディングで「このページはこういう内容ですよ」と伝えることが出来ます。

実装すると以下の恩恵を得ることが出来ます。

  • 検索結果でレビューが表示されてクリック率が上がる
  • 検索結果に写真が表示されてクリック率が上がる
  • 検索結果にパンくずリストが表示される

ヘイショー

上級者向けテクニックなので、コーディング経験が無い、または知識がまったくない方はエージェントに依頼することを推奨します。

参考 構造化データの仕組みについて | Google検索ディベロッパーガイド

パンくずリスト

ページの上の方でよくある「Home / (カテゴリー名) / (ページ名)」などと書いてある地味なテキストリンクのことです。

サイト全体のツリー構造と、現在どの位置にいるのかをユーザーに知らせるために設置します。

ヘイショー

UX界では不要論もありますが、SEOには有効です。

上述の構造化データを使ってマークアップすることにより、さらにSEO強化+検索結果にパンくずリストを表示させることが出来るようになります。

参考 パンくずリスト | Google 検索デベロッパー ガイド
関連記事 ぱんくずリストのHomeをサイト名に変更するSEO対策は死んだのか検証してみた

コンテンツをJavaScriptで読み込ませるSPA(シングルページアプリケーション)問題

多言語サイトでよく用いられる、ReactやVue.jsなどのJavaScriptでコンテンツを読み込ませることをSPA(シングルページアプリケーション)と呼びます。

しかし、何もしないとGoogleがサイトのコンテンツを認識しないという問題が発生します。

確認方法は、コンテンツをコピペしてGoogleで検索してみる→検索に引っかからなかったらコンテンツがインデックスされていないと考えてよいです。

解決策はサーバーサイドレンダリング(SSR)を行うことです。

つまりJavaScriptをブラウザ側ではなくサーバー側にキャッシュさせるという話です。

ヘイショー

難しい話ですが、グローバルサイトではよく起こる問題なので詳細は以下の記事を参考にしてみてください。

参考 SPAを導入する際に必要だったSEO対策についての話 -SSR? Prerendering?- | Qiita

SEOに強いHTMLの書き方

コーディング経験がある人向け。

HTMLのマークアップでhead, main, article, section, asideを使い、正しいHTMLでマークアップをすることによりSEOに強いサイト構造にすることが出来ます。

間違ったコーディングだと、Googleが「ここのサイト理解しにくいな~」となるためです。

ヘイショー

詳しくは以下の記事を参照ください。

関連記事 HTML5でSEO強化へ!section, article, mainの使い方

ドメイン

ドメインのパワーが強ければ強いほど上位表示されやすいです。

ドメインのパワーはSEMRushやAhrefなどの有料SEOツール、無料ではUber Suggestなどで調べることが可能です。

ランク付けは以下の通り。

  • ドメインランク0~20: 上位表示は難しいです。例 … 始めて5年以内の個人ブログなど。
  • ドメインランク30~50: ある程度アドバンテージがあります。例 … 日本の企業サイト、中堅メディア、有名インフルエンサーのブログなど。
  • ドメインランク60: 絶対的に有利なポジションです。例 … 世界の有名ブランドの企業サイトなど。

また、新規でドメイン取得を考えている方は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事 ドメイン名の決め方を誰よりも詳しく解説

ページスピード

WebサイトのスピードはSEOに影響します。

ただし現在のアルゴリズムでは、「速ければ速いほど検索順位が上がる」という訳ではありません。

ある基準以下のスピードであれば上位表示されない、という位置づけです。(2020年9月現在)

これSEO担当の仕事?と思われる方もいるかもしれませんが、ページスピードがSEOに影響することや、SEOの著名人がしきりにWebサイト高速化の話を持ち出していることから、自分の担当だと思った方が良いです。

ヘイショー

レポートの作り方については以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事 Webサイト高速化の方法。手法と計測ツールを紹介
関連記事 WebPageTestの使い方

スマホ最適化

GoogleはWebサイトのSEO評価をデスクトップPCからではなく、スマホサイトから行うようになりました。(正確に言うと2021年2月末頃までにこれが適用されます)

つまり、いくらデスクトップで見栄えが良くても、スマホでの表示が全然だめであったり、ページスピードがとんでもなく遅ければ検索順位は蹴落とされます。

各ページがスマホに最適されているかどうかは以下のサイトから確認できます。

参考 Mobile Friendly Test | Google Search Console

キーワードカニバリゼーション

キーワード検索した時に、2つのページがランクインしている状態のことを指します。

SEOに強いサイト構造では、原則1つの検索意図に対して1つのページが存在する状態が理想的です。

ヘイショー

Wikipediaが良い例ですね。

1つの検索意図に対して2つ以上のページが存在するとGoogleからの評価が分散されるため、複数のページが1つのキーワードに対して評価を奪い合うという現象が起きます。

ちなみにカニバリゼーションは英語で「共食い」という意味。

ヘイショー

日本語では「この2個のページ、カニばってるんじゃないの?」みたいな感じで使われます。

テクニカルSEOでおすすめのツール

Screaming Frog SEO Spider

テクニカルSEO担当者は基本的にこれを使っていると思います。

URLを入力するだけで各ページのタイトルや見出しなどを洗い出してくれたり、リンク切れを発見してくれたり、重い画像を発見してくれたりします。

初心者にとってはかなり使いにくいですが、大規模サイトを運営している場合は重宝します。

参考 Screaming Frog SEO Spider公式

SEMRush

自動で問題があるところをピックアップして教えてくれる機能があります。

一番簡単に素早くテクニカルSEOの提案を出すことが可能です。

関連記事 SEMRush(セムラッシュ)とは?評判と使い方

DeepCrawl

自分で使用したことはありませんが、エージェントから提案を受け取ったことがあります。

いい感じでエラーを発見してくれました。

SEMRushとの優劣は不明ですが、期待のツールです。

参考 DeepCrawl公式

まとめ

ざっとまとめましたが、また時間があるときにしっかりと仕上げていきたいと思います。

ご精読ありがとうございました。