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企業の理想的なコンテンツ制作のプロセスと各役割

ふきげん猫ちび

今大手企業でインハウスのコンテンツ制作チームにいるんだけど、今の制作プロセスでいいのかな?
他の会社のコンテンツ制作のプロセスを見てみたい

ふきげん猫ちび

ふきげん猫ちび

コンテンツ制作チームに新しく入るんだけど、全体像がざっくり見たい

このような疑問にお答えします。

こんにちは、世界のヘイショー@heyshoworldwideです。

今回は、以下のトピックについて解説していきます。

  • コンテンツ制作に関わる人達のチーム構成
  • コンテンツの種類
  • コンテンツ制作の理想的な流れ

ちなみに僕は過去にデジタルマーケター/SEO担当としてデジタルエージェンシー2社、ECサイトのインハウスSEO/コンテンツ/UX担当を2社経験しました。

ヘイショー

エージェンシーを経験した身としては、企業でインハウスで働く時のコンテンツ制作プロセスの遅さ、非効率さに失望したことを覚えています笑。

そんな中で自分なりの企業の理想的なコンテンツ制作プロセスについて考え抜いてきたので、紹介していきます。

よくある会社のチーム構成

会社の組織図

まずはコンテンツ制作に関わるチームを紹介します。

  • マーケティング …. オンライン、オフラインに関わらず販売促進の企画を行う
    • プロダクト・マーケティング …. オンライン、オフラインに関わらず販売促進の企画を行う
    • ブランディング … 画像やコピーがブランドイメージに沿っているかをガイダンスする
  • デジタルマーケティング
    • SEO … SEO対策。トラフィックを増やす役割
    • UX/UI … デザインや、ターゲティング、ユーザーフローの設定
    • コンテンツ・プロダクション … フロントエンドページのコンテンツ更新などをCMSで行う
    • 広告、ソーシャル、Eメール配信 … トラフィックを増やす役割
  • Eコマース … 在庫管理や、Eコマース機能の設定
  • IT … ディベロップメント(開発)が必要な時に登場する
  • リーガル … 制作物が商法に触れていないかチェックする
  • プロジェクトマネージャー … 重要な件にはプロジェクトマネージャーという取り纏めの人がつきます。ワークフローがしっかりしている会社は無いところもあります。

大規模サイトの場合の話です。

ヘイショー

いろいろな部署が関わるため、コンテンツ制作や更新の手間が半端ないです。

会社によってはデジタルマーケティングがマーケティングチームの下に入ったり、Eコマースチームがデジタルマーケティングの下に入ったりもします。

コンテンツの種類

コンテンツの種類によって制作フローは変わるのですが、よくあるコンテンツは以下の通り。

  • プロモーション … 割引やキャンペーンなど。
  • エディトリアル … ユーザーに商品の理解度を上げてもらうためのコンテンツ。プロセスはもっとも複雑になる。SEOチームはここで深く関わる
  • ニュース … 会社のニュースなどをリリースする。シンプルなプロセス。

コンテンツ制作の流れ

プロモーションの場合

  1. プロダクトマーケティングチームがオンライン、オフラインひっくるめて企画
  2. プロモーションの内容をデジタル版にカスタマイズして、リーガル、SEO、UX/UIチームにレビューする
  3. 承認が下りた後、Eコマースチームが必要な機能を設定
  4. コンテンツ・プロダクションチームがフロントエンドページを更新(トップページのバナーの交換など)
  5. リリース後、広告/ソーシャルメディア/Eメールチームが拡散する

エディトリアル系

ここのプロセスで苦しんでいる企業は多いと思います。

よくあるフローはこんな感じ。

  1. マーケティングチームの誰かが適当にコンテンツを企画する
  2. SEO、UX/UIチームが「なんでこの記事必要なの?」と思いつつ、最大限の効果を得ようとレビュー。ただもともとのトピックがユーザーのニーズとずれているので、あまり効果が出ない。

よくある間違いが、マーケティングチームやブランディングチームがかっこいいもの、イケているものを作れば良いと思っていること。

エディトリアル系の理想的なフロー

本来はUX/UIチームのユーザーインタビューを基にしたペインポイントや、SEOチームのキーワードリサーチを基に新規コンテンツを企画するべきです。

ざっくり言うとこんな感じ。

  • SEOチームがキーワードリサーチ、ユーザーインタビューなどのデータを基にトピックを決めて記事を作成
  • リーガルレビュー後、コンテンツ・プロダクションチームがリリース
  • リリース後、広告/ソーシャルメディア/Eメールチームが拡散する

つまり、他のチームは一切関わらなくて良いです。

ヘイショー

出来るだけシンプルに、スピーディに進めるべきです。

コンテンツ制作の具体的な手順

先ほどはざっくり説明しましたが、各担当が何をするかを具体的に書くと以下の通りです。

  1. キーワードリサーチを基にターゲットキーワードを決める(SEO)
  2. コンテンツのフォーマットを決める(SEO)
  3. アウトラインを決める(SEO)
  4. 執筆(ライター)
  5. 編集(SEO)
  6. 画像制作(デザイナー)
  7. レビュー、品質チェック(リーガル、プログラムオーナーなど)
  8. 公開(CMS係)
  9. 新規コンテンツをプロモーションする(ソーシャル、Eメールチーム)

ヘイショー

エディトリアル系のコンテンツはSEO担当を起点に行うべきです。SEO担当はユーザーのニーズや、自社の足りないコンテンツを把握しているので確実に成果を出してくれますから。

プロモーションは忘れないように

ちなみに現在の海外SEO界隈では「コンテンツ制作20%、プロモーション80%」という格言が浸透しつつあります。

つまり、コンテンツを拡散するために割く方により時間をかけるべきという内容です。

ヘイショー

今の時代では新規コンテンツを公開しただけでは読まれないので、自分から読まれるように積極的に動く必要があります。

まとめ

僕は会社のインハウスSEO担当として働いているのですが、ランダムな提案が回ってくる度に上記の内容を説明します。

もちろん、他の人もコンテンツを制作したいという気持ちがあると思うので反発などはあると思います。

ただ、SEO担当の方がユーザーのニーズを把握したり足りないコンテンツを把握することが出来るので、SEO担当がコンテンツ制作をリードするべきです。

ヘイショー

SEO担当からイニシエティブをとっていきましょう!

ヘイショーからは、以上です。ご精読ありがとうございました。