Ahrefs(エイチレフス)とは?評判と使い方
更新日: by Heysho
「Ahrefs(エイチレフス)」というSEOツールについて、具体的にどのような機能があるのか、企業やアフィリエイターはどのように活用しているのか、SEO対策に役立つツールを探しているといった疑問にお答えします。
本記事では、以下の内容について解説します。
- Ahrefsとは
- Ahrefsの主な機能
- Ahrefsの基本的な使い方
- Ahrefsの登録方法
- Ahrefsの評判と口コミ
- Ahrefs導入による効果
筆者は6年間にわたりSEO、アフィリエイト、デジタルマーケティング分野での経験を持ち、企業のSEO担当者としてAhrefsを日常的に活用しています。
本記事は、Ahrefsを初めて使う方から既に基本的な知識をお持ちの方まで、幅広い読者に役立つ情報を提供します。
Ahrefs(エイチレフス)とは
Ahrefsは、シンガポールを拠点とする企業が開発した世界的に評価の高いSEO分析ツールです。
競合分析、検索順位追跡、キーワード調査など、効果的なSEO戦略に必要な機能を総合的に提供しています。
世界市場ではSEMRushと並ぶオールインワンSEOツールとして認知されており、日本国内でもGoogle関連ツールを除けば最も信頼されているSEOツールの一つです。
主な機能
Ahrefsには多数の機能が搭載されていますが、特に実務で価値を発揮する以下の4つの機能を中心に解説します。
- キーワードリサーチ
- ランク・トラッキング
- 競合分析
- 被リンク調査
ランク・トラッキングは他のツールでも代替可能ですが、キーワードリサーチ、競合分析、被リンク調査においては、Ahrefsの精度と使いやすさは他の追随を許しません。
キーワードリサーチに関しては、GoogleキーワードプランナーやUbersuggestなども有用ですが、関連キーワードの発見と分析の効率性においてAhrefsは最も優れています。
また、Ahrefsは直感的なユーザーインターフェースと高速な処理能力を備えており、ストレスなく作業を進められる点も大きな魅力です。
無料で利用できる機能
Ahrefsでは、以下の機能を無料で提供しており、予算に制約のある方でも基本的な分析が可能です。
これらの無料ツールは、SEO初心者からある程度の知識を持つブロガーまで、十分な価値を提供する機能を備えています。
料金プラン
Ahrefsは複数の料金プランを提供しており、運用サイト数が少ない個人アフィリエイターにはライトプラン、複数クライアントを担当するSEOコンサルタントにはスタンダードプランが最適です。
個人利用としては比較的高額な設定ですが、他のエンタープライズ向けSEOツールと比較すると、コストパフォーマンスに優れていると言えます。
基本的に、Ahrefsは企業向けの専門的SEOツールとして位置づけられています。
Ahrefsの各機能の使い方
- ダッシュボードの使い方
- Site Explorerの使い方
- Rank Trackerの使い方
- Content Explorerの使い方
ダッシュボードの使い方
ダッシュボードは、主要な指標を継続的にモニタリングするために使用します。

- Health Score(ヘルス・スコア):テクニカルSEOの健全性を示す指標
- Domain Rating(ドメイン・レーティング):ドメインの強さを示す指標
- Referring domains(参照ドメイン):自サイトにリンクを貼っているサイト数(ドメイン単位)
- Backlinks(被リンク):自サイトにリンクを貼っているページ数(URL単位)
- Organic traffic(オーガニック・トラフィック):オーガニック検索からのトラフィック予測値(Google Analyticsの1/2~1/4程度になる場合あり)
- Organic keywords(オーガニック・キーワード):自サイトがランキング入りしているキーワード数
サイトを登録する手順は以下の通りです。
- 「Domain or URL」と表示された入力フィールドにURLを入力します。
- 右側のドロップダウンメニューから、抽出範囲を選択します。
- Exact URL:入力したURLのみを抽出(例:heysho.com/seo/と入力した場合、このページのみのデータが抽出されます)。
- Path:指定したディレクトリ以下を抽出(例:heysho.com/seo/と入力した場合、heysho.com/seo/以下のすべてのページデータが抽出されます)。
- Domain:ルートドメイン配下のすべてのページデータを抽出(例:heysho.com/seo/と入力した場合、heysho.com/以下のすべてのページデータが抽出されます)。
- Subdomains:指定したドメインとサブドメインを含むすべてのページデータを抽出(例:heysho.com/seo/と入力した場合、heysho.com/に加えて、〇〇.heysho.comといったサブドメインのページデータも抽出されます)。
Site Explorer(サイトエクスプローラー)の使い方
Site Explorerは、競合サイトのオーガニック検索およびSEMにおけるパフォーマンスを調査するための強力なツールです。
トラフィック量だけでなく、「どのようなキーワードでランキングしているか」を分析することで、競合サイトの集客戦略を詳細に把握できます。
Site Explorer機能1:被リンク調査
「Site Explorer」→「Backlinks」をクリックすると、競合ページに付与されている被リンクを一覧で確認できます。

この機能を活用する主な方法は以下の2点です。
- ターゲットキーワードの難易度を正確に評価する:ページランクが高く、質の高い被リンクが多いページは、コンテンツの質で上回っても順位向上が困難な場合があります。
- リンク元サイトの運営者にコンタクトし、自サイトへのリンクを依頼する:海外では「アウトリーチ」と呼ばれる一般的なSEO戦略です。
- DR(ドメイン・レーティング):ドメインの強さを示す指標
- UR(URLレーティング):ページ(URL)の強さを示す指標
- Domain traffic(ドメイン・トラフィック):該当サイトの月間オーガニックトラフィック
- Referring domains(参照ドメイン数):該当サイトにリンクを貼っているサイト数(ドメイン単位)
- Linked domains(リンクされたドメイン):該当ページが外部リンクを貼っているサイト数(ドメイン単位)
- Ext(外部リンクの数):該当ページが外部リンクを貼っている数(リンク単位)
- Page traffic(ページ・トラフィック):該当ページの月間オーガニックトラフィック
- Kw(キーワード):該当ページがランキング入りしているキーワード数
Site Explorer機能2:オーガニック検索の調査
「Site Explorer」→「Organic keywords」をクリックすると、競合ページが獲得している主要な検索キーワードを詳細に確認できます。

この機能を効果的に活用する方法は以下の2点です。
- 競合サイトのSEO流入源を特定し、同じキーワードをより効果的にターゲットにすることで、検索順位を上回りトラフィックを獲得する。
- 競合サイトのコンテンツ戦略を分析し、どのようなトピックが読者の関心を集めているかを把握する。
- Volume(検索ボリュームの数):ユーザーが該当キーワードを検索する月間の回数
- KD(キーワードの難易度):キーワード獲得の難易度を示す指標
- CPC(クリック単価):SEM広告で入札した場合のクリック単価
- Traffic(トラフィック):該当キーワードからのSEOによる推定流入トラフィック
- Position(検索順位):該当キーワードに対する競合サイトの検索順位
- URL:該当キーワードに対して競合サイトがランキング入りしているページのURL
Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)の使い方
Keywords Explorerは、効果的なキーワード選定のための包括的な機能です。
メニューから「Keywords Explorer」をクリックし、キーワードを入力して検索すると、詳細な分析結果が表示されます。
操作方法は直感的で使いやすく設計されています。
Overview(概要)

- Keyword Difficulty(キーワードの難易度):検索1位を獲得するために必要な外部指標のスコア
- Volume(検索ボリューム):ユーザーが該当キーワードを検索する月間の回数
- Traffic Potntial(トラフィック・ポテンシャル):検索1位の記事が獲得しているオーガニック・トラフィック(該当キーワードからの流入に限らない)
- Global Volume(グローバル・ボリューム):国別のキーワード検索ボリューム
- Keyword Ideas(キーワード・アイデア):該当キーワードのロングテールキーワードや関連キーワード
左側のサイドバーから多様な分析機能に簡単にアクセスできます。
以下に特に有用な機能を紹介します。
Matching Terms(マッチング・キーワード)
該当キーワードを含む多様なロングテールキーワードを包括的に一覧表示します。

筆者が最も頻繁に活用している高精度な機能です。
他のSEOツールと比較して、Ahrefsはより広範囲かつ詳細なキーワードデータを抽出できる点が大きな強みです。
関連する機能として、以下も活用価値が高いです。
- Related Terms(関連キーワード):該当キーワードで競合サイトがランキング入りしている関連性の高いキーワード
- Search Suggestions(サジェスト・キーワード):該当キーワードで検索した際にGoogleサジェストに表示される実用的なキーワード候補
Traffic Share by domains(トラフィック・シェア)
該当キーワードで効果的にトラフィックを獲得している主要競合サイトを正確に把握できます。

例えば、一般的な商品カテゴリー名をターゲットにしている場合、ベンチマークとすべき優良サイトを効率的に特定できます。
「Traffic Share by domains」の下にある「Traffic Share - By pages」では、より詳細な競合ページ単位での分析が可能です。
Rank Tracker(ランクトラッカー)の使い方
Rank Trackerは、検索順位を正確かつ継続的にモニタリングするための専門機能です。
トラッキング可能なキーワード数は、ライトプランで750、スタンダードプランで2,000と設定されています。
他のSEOツールと比較して特筆すべき機能差はありませんが、クラウドベースで常に最新データにアクセスでき、専用ソフトウェアのインストールが不要な点が実務上の大きなメリットです。
キーワードを登録する方法
- STEP 1:「Rank Tracker」→「プロジェクトを選択」→「Add keywords」をクリックします。
- STEP 2:モニタリングしたいキーワードを入力します(複数ある場合は改行して入力)。
- STEP 3:「Add to list」をクリック→ Locationsを「Japan(ja-JP)」に設定→「Add keywords」をクリックします。
- STEP 4:トラッキングするキーワードが登録されます。
- STEP 5:競合サイトを追加します。
- 「Competitors」→「Add competitors」をクリックして、競合サイトの順位をトラッキングします。
- ここでは、「脱毛 口コミ」で上位表示されている3つのサイトを登録してみます。
- STEP 6:設定完了
これで、競合サイトが上位表示しているキーワードを常に把握できます。
Overview(概要)の見方
キーワードを登録すると、指標が数値とグラフで表示されます。
- Visibility(ビジビリティ):登録キーワードで検索された際にクリックされる総数に対する、自サイトのシェア率。
- Average position(平均順位):登録キーワードに対する自サイトの平均順位。
- Traffic(トラフィック):登録キーワードに対して自サイトが獲得しているオーガニック・トラフィックの目安。
- SERP feature(SERPフィーチャー):検索スニペットを獲得している数。
- Position(ポジション):直近の検索順位の変動(緑は上昇、赤は下降)。
Content Explorer(コンテント・エクスプローラー)の使い方
Content Explorerは、以下の用途に活用できます。
- トピックに関する情報を収集し、コンテンツ制作のヒントを得る。
- 関連情報をSNSで共有し、ターゲットオーディエンスに有益な情報を提供する。
- 関連サイトの運営者に連絡を取り、リンクを獲得する。
「Content Explorer」をクリックしてキーワードを入力すると、最近公開された記事が一覧表示されます。
また、新しい記事が投稿されるとメールで通知を受け取れます。
様々な活用方法が考えられます。
使い方の実例:「Keyword Explorer」と「Site Explorer」を活用したキーワードリサーチ
ここでは、Ahrefsを活用したキーワード選定の具体的な手順を解説します。
例として、脱毛アフィリエイトにおける「脱毛 口コミ」のキーワードリサーチを行う場合を想定します。
STEP 1. Keywords Explorerでベースキーワードを調査

STEP 2. キーワードの基本データを確認

STEP 3. Matching Termsで関連キーワードを発見

STEP 4. 競合サイトを特定

STEP 5. Site Explorerで競合分析

STEP 6. 競合キーワードの詳細分析

STEP 7. データのエクスポート

STEP 8. 最終的なキーワードリストの作成

この8ステップを通じて、競合サイトの戦略を理解し、より効果的なキーワード選定が可能になります。
まとめ
Ahrefsは、競合と激しく争うような最先端のSEOサイトを運営している方におすすめです。
ご精読ありがとうございました。