Ubersuggset(ウーバーサジェスト)とは?評判&使い方
更新日: by Heysho
「無料で使えるおすすめのキーワード選定ツールは?」「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)が良いと聞いたけど、使い方は?」「Ubersuggestにはどんな機能があるの?」 です。この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
私はSEO歴8年以上で、個人事業主および企業のSEOを専門に担当してきました。SEOツールに関しても豊富な知識と経験があります。それでは、詳しく見ていきましょう。
Ubersuggestとは?
Ubersuggestは、無料で多機能なキーワードリサーチができるツールです。近年は有料版も登場し、 SEMRush や Ahrefs と同様の機能も利用できるようになりました。
運営元は、著名なNeil Patel (@neilpatel) 氏が率いる Neil Patel Digital です。Neil Patel氏のブログやYouTubeで紹介されているため、ご存知の方も多いかもしれません。
Ubersuggestのコンセプト
Neil Patel氏はUbersuggestについて、次のように述べています。
AhrefやSEMRushは素晴らしいツールですが、価格が高い上に、すべての機能を使いこなせる人は多くありません。Ubersuggestは必要な機能だけを厳選し、無料または圧倒的に安価で提供したいと考えています。
1~2年前にこのように語っていましたが、実際に実現しているのは素晴らしいことです。
Ubersuggestの特徴
私が考えるUbersuggestの主な特徴は以下の通りです。
- 無料でキーワードリサーチが可能
- 有料版は他のSEOツールと比べて非常に安価で、必要最低限の機能を備えている
- Chrome拡張機能が非常に便利
SEOの上級者(SEMRushやAhrefのユーザー)からは批判的な意見もあります。無料でもある程度利用できますが、有料版には「無制限ライフタイムプラン」があり、一度3万円で購入すれば永久に利用できるお得なプランも存在します。なお、これを1万円で入手する方法については後述します。
Ubersuggestの主な機能
2020年11月時点でのUbersuggestの主な機能は以下の通りです。
- キーワードリサーチ
- 競合分析
- トップパフォーマンスページの抽出
- 上位ランクキーワードの抽出
- 被リンク一覧の抽出
- サイト監査(テクニカルな問題の抽出)
- 検索順位トラッキング
これらは私がSEMRushやAhrefsで主に利用している機能でもあり、Ubersuggestは本当に必要な機能だけを厳選して提供している印象です。特によく使う機能を以下にご紹介します。
1位 キーワードリサーチ
検索ボリュームを調べる機能です。無料でも利用できますが、無料版では候補が30件程度に制限されます。Ubersuggestで最も利便性の高い機能と言えるでしょう。
2位 競合サイトの流入キーワード調査
「トラフィックアナライザー(キーワード)」機能では、競合サイトがランクインしているキーワード一覧を取得できます。私が実際に行っているプロセスは以下の通りです。
- STEP 1: ターゲットキーワードを決定
- STEP 2: Google検索で1位~5位の記事をリストアップ
- STEP 3: 各記事の流入キーワードをエクセルにエクスポート
- STEP 4: 5つのファイルをまとめ、エクセルで重複を削除
- STEP 5: 1位~5位の記事が獲得しているロングテールキーワードのリストを作成し、これらを見出しに含めてトピックを網羅
すべての記事でこの作業を行うわけではなく、主にまとめページなどで活用しています。
3位 サイト監査によるテクニカルな問題の発見
コーディングエラーなど、コンテンツ以外の修正点を指摘してくれます。WordPressサイトでSEOフレンドリーなテンプレートを利用している場合はあまり気にしなくても良いですが、SEOコンサルタントとしてクライアントの問題点を指摘する際には非常に役立ちます。 関連記事 テクニカルSEOとは?内部施策一覧とおすすめツール
4位 検索順位トラッキング
検索順位をトラッキングできる機能です。アカウントのグレードによって登録できるキーワード数が異なります。
- 無料
- 1サイト25個
- パーソナル
- 1サイト100個
- ビジネス
- 1サイト200個
- エンタープライズ
- 1サイト300個
SEMRushやAhrefは最大1,500個、GRCはほぼ無制限で追跡できるため、それらと比べると少なめです。インハウスSEOで利用する場合は物足りないかもしれませんが、私はサーチコンソールで順位を確認しているため特に問題は感じていません。
5位 被リンク調査
被リンクをチェックする機能はシンプルで使いやすいです。他のツールと比べて取得できる数は少なめですが、増減の傾向を把握するには十分です。積極的に被リンク対策を行う方には他のツールの方が適しているかもしれません。 関連記事 被リンク構築とは?増やし方のコツ
各機能の正確性について
SEOツールで重要なのはデータの正確性です。特に日本語サイトの場合、海外ツールでは誤差が生じることもあります。私の感想としては、キーワードリサーチや検索順位トラッキングは問題なく利用できますが、それ以外の機能はAhrefsの方が精度が高い印象です。ただし、キーワードリサーチと順位チェック以外は多少の誤差があっても大きな問題にはならないと考えています。
Ubersuggestの使い方
5本のトレーニング動画が用意されており、実際のプロが推奨する使い方を学ぶことができます。ナビゲーションの「コーチング」リンクからもアクセス可能です。 参考 Coaching | Ubersuggest
Ubersuggestの料金
料金体系は「月額」と「買い切り」の2種類があり、それぞれの価格は以下の通りです。
プラン | パーソナル | ビジネス | エンタープライズ |
---|---|---|---|
月額 | 29ドル/月 | 49ドル/月 | 99ドル/月 |
買い切り | 290ドル | 490ドル | 990ドル |
無料版と有料版の違い
無料版には以下のような制限があります。
- 各データの表示数が制限される(例:キーワードリサーチ時の候補表示が33件まで)
- 検索順位トラッカーでトラッキングできるキーワード数が25件まで
有料版では、これらの制限が解除され、すべてのデータを閲覧できます。
買い切りプランを1万円で入手する方法
この方法を利用すると、買い切りプランを1万円で購入できます。ただし、後から判明したのですが、この方法では登録プロジェクト数が1件、ランクトラッカーの追跡キーワード数が25件、クロール上限が150ページまでという制限が課されます。この条件ではあまりお得とは言えません。なお、私は返金対応を依頼し、スムーズに返金してもらえました。
Ubersuggestの評判
私はFacebookの海外SEOコミュニティに複数参加しており、Ubersuggestに関する話題もよく耳にします。評判としては「特に問題なく使えている」という意見と「機能が物足りない」という意見が半々といった印象です。好意的なコメントは以下の通りです。
- 価格が非常に安い
- キーワードリサーチやランクチェッカーは十分に使える
一方で、否定的なコメントは以下の通りです。
- SEO担当者はまずAhrefやSEMRushを使うべき
- 機能がシンプルすぎる
- 料金体系が頻繁に変更される
- Neil Patel(創業者)に対する信頼性に疑問の声もある
私自身の感想としては、買い切りプランを99ドルで案内された後、条件(追跡キーワード数25件など)が変更された点には正直がっかりしました。
まとめ
最後に私の所感ですが、個人的にはUbersuggestを気に入っています。特に以下の点が魅力です。
- UIがシンプルで直感的に使える
- 動作が軽快
- 価格が安い
個人サイトでの利用であれば十分な機能を備えていますが、クライアントワークなど本格的なSEO調査にはSEMRushやAhrefの利用をおすすめします。今回はUbersuggestの紹介でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。