テクニカルSEOとは?チェックリスト10項目
更新日: by Heysho
この記事ではテクニカルSEOの基本を「これさえ知っておけば大丈夫」というレベルに絞ってわかりやすく解説します。
難しい専門用語やプログラミングコードはできるだけ使わず、企業のSEO担当者さんから個人でブログを書いている方まで、誰でも今日からすぐに実践できる内容になっています。
目次
テクニカルSEOとは?
テクニカルSEOとは、Googleなどの検索エンジンがあなたのサイトを「簡単に見つけて」「正しく理解できる」ようにするための技術的な工夫のことです。
わかりやすく例えると、お店の看板を目立たせたり、店内の案内表示を整えたりするようなものです。
主に次の3つの分野があります:
- クロール&インデックス:Googleのロボットがあなたのページを見つけて、検索結果に表示できるようにすること(例:道案内を整備して、お客さんがすべての商品を見つけられるようにする)
- サイト速度&UX:ページの読み込みを速くして、訪問者が使いやすいサイトにすること(例:レジの待ち時間を短くして、店内の移動をスムーズにする)
- 構造化&セキュリティ:コンテンツの意味を検索エンジンに正確に伝え、安全な接続(HTTPS)で守ること(例:商品に正確な値札をつけ、店舗のセキュリティを強化する)
これらをきちんと整えると、「Googleからの評価アップ → 検索順位の上昇 → より多くの訪問者 → ユーザー満足度アップ」という好循環が生まれます。
テクニカルSEOは目に見えにくい部分ですが、サイトの基礎体力を作る大切な要素なのです。
最重要チェックリスト(10項目)
1. クロールとインデックス
検索エンジンがあなたのサイトを見つけるための第一歩です。お店の入口と看板のようなものです。
- robots.txt … 「このページは見て」「このページは見ないで」と検索エンジンに指示する案内板。例えば、管理画面やログインページは「見ないで」と指示できます。
- XMLサイトマップ … ★ Googleに「うちのサイトの全ページはこれです」と教える地図です。デパートの案内図のようなもので、Search Consoleから簡単に送信できます
2. URL正規化(重複コンテンツ対策)
- カノニカルタグで「これが正式なページです」と宣言。例えば、同じ商品が「/items/123」と「/sale/items/123」の両方で表示される通販サイトで、メインのURLを指定します。
- 古いURLは 301リダイレクトで新しいページに自動転送。引っ越しはがきのように「新住所はこちらです」と教えるイメージです。
3. 内部リンクとサイト構造
わかりやすいメニュー、パンくずリスト、関連記事リンクで「デパートの案内図」のように訪問者を迷わせないサイト作りを目指しましょう。例えば、料理ブログなら「和食→魚料理→さばの味噌煮」といった階層構造が理想的です。
4. ページ速度
- 画像を軽量化(WebP形式がおすすめ)- 1MBの写真を100KB程度に圧縮するだけで、表示速度が大幅アップします
- ブラウザキャッシュを設定 - 一度見たページを再訪問時に素早く表示。コンビニの「よく買う商品」を入口近くに置くようなものです
★ PageSpeed Insightsで簡単チェック!スマホで10秒以上かかるページは要注意です。お客さんが「遅い」と感じて離脱してしまいます
5. Core Web Vitals
Googleが重視する3つの体験指標:
- 「ページの読み込み速度」- お店のドアが素早く開くイメージ
- 「ボタンを押してから反応するまでの時間」- レジでの会計がスムーズかどうか
- 「表示が安定しているか」- 読んでいる最中に広告が割り込んでこないか
Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」で簡単に確認できます。
6. モバイルフレンドリー
スマホで見やすいサイト設計が基本です。文字が小さすぎない、ボタンが指で押しやすい大きさ、横スクロールが不要など。Googleの無料テストツールで簡単にチェックできます。
7. HTTPS(常時SSL)
URLがhttps://で始まる安全な接続にしましょう。銀行のATMに覗き見防止シートがあるように、情報をしっかり守ります。未対応なら最優先で設定を(無料のLet's Encryptでも十分です)。
8. 構造化データ
「このページはレシピです」「これは商品レビューです」とGoogleに教えるタグ付けです。Schema.orgの形式で記述すると、検索結果に星評価や料理時間などが表示され、クリック率アップ!例えば、レシピサイトなら調理時間や材料が検索結果に表示されます。
9. JavaScriptレンダリング
最新のWeb技術(React/Vueなど)を使う場合は、Googleがちゃんと内容を読み取れるか確認しましょう。
「サーバーサイドレンダリング」を使うと安心です。レストランのショーケースに実物のサンプルを置くように、Googleが見やすい形で内容を提供できます。
10. エラー管理
「ページが見つかりません(404)」は親切な案内ページに。「申し訳ありません、このページは移動しました。こちらをお試しください」といった案内があると親切です。サーバーエラー(500番台)は早急に修正。お店で言えば「臨時休業のお知らせ」をきちんと出すようなものです。
初心者向けおすすめツール
Google Search Console:
無料で使える公式ツール。あなたのサイトがGoogleにどう見えているか確認できます。例えば「このページはインデックスされていますか?」「スマホで見やすいですか?」などの質問に答えてくれる、サイトの健康診断のようなものです。
PageSpeed Insights:
サイトの表示速度を診断し、「この画像を圧縮しましょう」「このJavaScriptを最適化しましょう」など具体的な改善方法を教えてくれます。お店の接客改善点をプロが教えてくれるようなもので、初心者でも「何をすればいいか」がわかります。
Screaming Frog(無料版は500URLまで):
サイト全体を自動チェックして問題点を発見します。
「このページにタイトルがありません」「このリンクは切れています」などを一覧で教えてくれます。お店の全商品の在庫確認を一度にできるような便利ツールで、大きなサイトでも漏れなくチェックできます。
失敗しない運用のコツ
月1回の定期健康診断:
カレンダーに「SEOチェックの日」を設定して、上記ツールでサイトの状態を確認しましょう。車の定期点検のように小さな問題を早期発見できれば、大きなトラブルを防げます。
最新情報をチェック:
Google検索セントラルのブログやTwitterをたまに見て、大きな変更がないか確認しましょう。年に数回ある交通ルール改正のようなもので、知らないと突然順位が下がることもあります。例えば、2021年のCore Web Vitalsの導入など、大きな変更は事前に知っておくと安心です。
チーム連携のコツ:
サイト改善に関わる全員(デザイナー、エンジニア、ライターなど)と「ページ表示速度を2秒以内に」など同じ目標を共有すると、スムーズに進みます。全員が同じレシピを見て料理を作るイメージで、例えば「モバイルファーストで設計する」といった共通認識があると効率的です。
まとめ
テクニカルSEOは「地味だけど超重要」な土台作業です。
例えるならば、家の基礎工事のようなものです。見えない部分ですが、ここがしっかりしていないと、どんなに素敵な家具を置いても(良い記事を書いても)意味がありません。
まずは今回紹介した10項目の中から、★マークがついている簡単なもの(サイトマップの送信やページ速度チェックなど)から始めてみましょう。
Search Consoleで定期的に確認すれば、少しずつ改善していることが実感できるはずです。例えば、「モバイルの使いやすさ」のスコアが上がったり、「インデックス登録済みページ数」が増えたりする変化が見えます。
土台がしっかりすれば、その上に建てる記事コンテンツの効果も2倍、3倍に高まります。