ドメイン名の決め方を誰よりも詳しく解説【SEOに強い】

更新日: by Heysho

SEO対策とは?

新しいWebサイトを立ち上げる際、多くの方が悩むのがドメイン名の選び方です。「どのようなドメインを選べばSEOに有利なのか」「.comと.netどちらが良いのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、SEOとブランディングの両面から最適なドメイン名の選び方について詳しく解説します。

本記事の内容

  • SEOに効果的なドメイン名の特徴
  • ドメイン拡張子の種類と選び方
  • 効果的なドメイン探しの手順
  • 実際の成功事例と失敗事例

筆者は7年間のWeb運営経験で20以上のサイトを構築し、ドメイン選びの重要性を実感してきました。その経験から得られた実践的なノウハウをお伝えします。

ドメイン選択がビジネスに与える影響

ドメイン名の選択は、単なる技術的な決定ではなく、長期的なビジネス戦略に大きな影響を与えます。適切でないドメイン選択は、後のリブランディングやサイト移転といった大きなコストを伴う作業を必要とする場合があります。

実際の事例:noteのドメイン変更

2019年、note株式会社はサービスドメインをnote.muからnote.comに変更しました。この変更は大規模なプロジェクトとなり、SEO専門家からも様々な議論を呼びました。

参考 note のサービスURLを note.com へ移行します | note.com

筆者の経験から学んだ教訓

当初、筆者はheyshoworldwide.comという長いドメインで個人ブログを運営していました。しかし、ブランディングとユーザビリティの観点から、heysho.comという短いドメインに変更することになりました。

このドメイン変更により、SEO評価の分散や管理工数の増加といった課題が発生しました。最初から適切なドメインを選択していれば、より強力なドメインオーソリティを構築できていたでしょう。

重要:ドメイン選択は慎重に行い、長期的な視点で決定することが重要です。後からの変更は技術的・ビジネス的に大きなコストを伴います。

効果的なドメイン名の特徴

簡潔さがもたらすメリット

現代のWebマーケティングにおいて、ブランディングはSEO成功の最重要要素です。効果的なドメイン名の特徴を理解するために、成功しているグローバル企業の事例を分析してみましょう。

世界的な企業の多くは、3~10文字の簡潔なブランド名を採用しています:

SEO業界の著名サイトも同様のアプローチを取っています:

注目ポイント:MOZは当初「SEOmoz」という長い名称でしたが、ブランドの成長とともにより簡潔な「MOZ」にリブランディングしました。

日本市場における4文字ブランドの優位性

日本のデジタルマーケットでは、特徴的なパターンが観察されます。日本の消費者は4文字の略語やブランド名に親しみを感じる傾向があり、これは日本語の音韻的特性と関連していると考えられます。

成功している日本のデジタルサービスの事例:

効果的なブランディング戦略の事例

「東京フリーランス」から「トウフリ」へのブランディングは、日本市場での優れた戦略例です。フル名称で事業内容を明確に伝えながら、4文字の略称で記憶に残りやすいブランドアイデンティティを構築しています。

検索結果でのブランド認知最適化

SEOの技術的側面から、ドメイン名が検索結果に与える影響を分析してみましょう。

メタタイトルでのブランド表示最適化

MOZの検索結果を例にすると、Googleの検索画面で「Moz」というブランド名が明確に表示されています。これはクリック率向上に直結する重要な要素です。

メタタイトルの文字数制限と戦略

メタタイトルには以下の表示制限があります:

  • PC版:約30文字
  • モバイル版:約42文字

効果的なメタタイトルには、ターゲットキーワード、魅力的なフレーズ、そしてブランド名をバランスよく配置する必要があります。

ポイント:ブランド名が短いほど、メタタイトル内でキーワードや説明テキストに割り当てられる文字数が増え、ブランドの視認性も向上します。

.com?.net?どのドメインの種類がいいの?

まず基礎知識として、ドメインにはgTLD(分野別トップレベルドメイン)とccTLD (国コードトップレベルドメイン)の2種類があります。

gTLD(分野別トップレベルドメイン)の主な例

  • .com (商業用、最も一般的)
  • .net (ネットワーク関連)
  • .org (非営利団体)
  • .biz (ビジネス)
  • .info (情報提供)

ccTLD(国コードトップレベルドメイン)の主な例

  • .jp (日本)
  • .fr (フランス)
  • .co.uk (イギリス)
  • .com.eu (ヨーロッパ)
  • .cn (中国)

重要な注意点:ccTLDは地理的ターゲティングに影響します。例えば.jpドメインは日本での検索ランキングでは有利ですが、海外市場でのグローバル展開を考えている場合は慰重な検討が必要です。

参考 What are ccTLDs? | MOZ

狙い目はgccTLD(.meや.tvなど)

gccTLDとは、元はccTLDであったのに世界的に人気すぎてgTLDになってしまったドメインの種類のことです。

gccTLDの主な例

  • .io(イギリス領インド洋地域)
  • .me(モンテネグロ)
  • .tv(ツバル)
  • .la(ロサンゼルス)

gccTLDの一覧はこちら。

参考 GccTLD | Wikipedia

.ioはアメリカのスタートアップが使うことが多いです。(例:aha.io)

.meはLineやRettyも使用しています。

日本のSEO専門家として有名な辻さんも「so.la」というドメインを使っています。

流行の兆し「.dev」「.page」「.app」

数年前に元GoogleのSEOの人だった長山さん方がJadeという会社を立ち上げたのですが、サイトのドメインを見て驚きました。

ja.devというドメインを使用しています。

.devというドメインを調べたところ、HTTPS化を強制するHSTSというテクノロジーが使われているようです。

つまり、これらのサイトではスパムサイトが存在しません。

しかも新しいドメインなので比較的短いドメインでも空きがあります。

登場してここ数年のドメインなのでどうなるか分かりませんが、今後流行する可能性はありそうです。

各ドメインの価格

  • .com... 1400円
  • .org... 1400円
  • .net... 1400円
  • .jp... 4600円
  • .me... 2300円
  • .life... 4600円
  • .info... 1400円
  • .app... 1600円
  • .dev... 1400円
  • .page... 1170円

※ Google ドメインの価格です。

よくお名前ドットコムなどでセールをしていますが、2年目から高くなるのでご注意ください。

ドメインの探し方

STEP 1 : Google Domainsでドメインのアイデアを探す

公式 Google Domains

Google Domainsでキーワードを入力すると、関連するドメイン名と価格が表示されます。ここで利用可能なドメインを見つけましょう。

STEP 2 : Expired Domainsで過去の履歴を調べる

参考 Expired Domains

Expired Domainsでは、利用可能なドメインと、そのドメインの過去の履歴を確認できます。まれに、過去に優良サイトとして使用されていたドメインが見つかることがあります。

STEP 3 : Google検索でブランド名を確認する

ドメインを購入する前に、ブランド名でGoogle検索を行い、類似のブランドが存在しないか確認しましょう。

以前、私はDigital Marketing Tokyoという勉強会のために「dmt.work」というドメインを購入しましたが、「dmt」が医薬品として存在し、「dmt work」で検索すると「how dmt works」のような検索結果が表示される問題がありました。この場合、「dmt work」での検索トップ表示が難しくなるため、そのドメインの使用を断念しました。

STEP 4: ソーシャルメディアのアカウント名に空きがあるか確認する

理想を言うと、SNSのアカウントIDもブランド名で統一した方が良いです。

ですが、実際にはTwitterとかはかなり取りにくいので、出来ない場合が多いです。

STEP 5: ムームードメインでドメインを購入する

これは僕の個人的な印象ですが、ムームードメインが一番使いやすいので最終的にここで購入します。

お名前.comを使っている人も多いのですが、サイトのUX/UIが悪いしメール配信がしつこくてうっとおしいので僕は使いません。

ちなみに海外ではGoDaddyというサイトが有名です。

まとめ

ドメイン名の選択は、Webサイトの長期的な成功を左右する重要な戦略的決定です。以下のポイントを総合的に検討し、最適なドメインを選択しましょう:

  • 簡潔性:3~10文字の記憶しやすい長さ
  • ブランディング:ビジネス目標と一致したネーミング
  • SEO最適化:メタタイトルでの表示効率
  • 拡張子選択:ターゲット市場と将来性を考慮
  • 競合調査:類似ブランドやサービスとの差別化

適切なドメイン選択により、ブランドの信頼性向上、SEOパフォーマンスの最適化、そして長期的なビジネス成長を実現できます。